目指せ!電気主任技術者~解説ノート~

第一種電気主任技術者の免状保有者がまとめた電気主任技術者試験の解説ノートです。

CT 飽和現象の基礎とシミュレーション

変流器 (CT : Current Transformer) の鉄心が磁気飽和することにより,保護リレーが誤動作し,事故区間外の遮断に至る事例が報告されている。この現象を CT 飽和現象 と呼ぶ。

本記事では,CT 飽和の発生メカニズム,励磁特性の取得方法,および瞬時値解析プログラム XTAP を用いたシミュレーション結果について解説する。

1. CT 飽和現象の発生メカニズム

系統事故電流(一次電流)には,ある時定数で減衰する 直流分重畳 が含まれている。この直流分と交流分が重畳した電流が CT の鉄心に作用すると,鉄心に発生する磁束密度が飽和レベルを超える場合がある。

鉄心が飽和している間は,CT の二次電流がひずみ,本来保護リレーに入力されるべき電流が正しく伝達されない。その結果,外部事故であるにもかかわらず内部事故と誤判定し,誤トリップに至る可能性がある。

2. CT の励磁特性

以下の定格を持つブッシング形変流器 (BCT) の励磁特性から,磁気飽和特性を求める。

  • 定格電流*1 : 200/5 A
  • 定格負担*2 : 25 VA
  • 過電流定数*3 : n > 20

励磁特性では,励磁電流 $I_\text{e}$ を 0.01 A から 5 A まで与えたときに発生する電圧 $V_\text{e}$ を測定する。

励磁電流 4 A と 5 A の特性より,過電流定数の 2 倍に相当する 5 A × 40 = 200 A のときの電圧を外挿する。

励磁電流と磁束の換算式は次のとおりである。

\[ i_\text{e} = \sqrt{2} I_\text{e} \]

\[\phi = \sqrt{2} \frac{V_\text{e}}{2\pi f} \]

以下に励磁特性曲線を示す。

図 変流器の励磁特性曲線

図 変流器の励磁特性曲線

3. CT 飽和現象のシミュレーション

瞬時値解析プログラム XTAP を用いて,CT 飽和現象をシミュレーションする。

図 CT 飽和現象のシミュレーション by XTAP

図 CT 飽和現象のシミュレーション by XTAP

条件は以下のとおりである。

  • 計算時間刻み : 0.01 ms
  • 電源電圧 sourceVoltage : 10 kVrms,50 Hz
  • 線路インピーダンス(抵抗分) lineResistance : 0.0318 Ω
  • 線路インピーダンス(インダクタンス分)lineInductance  : 3.18 mH
  • 遮断器 circuitBreaker : 0.02 s で投入
  • 変流器比 ctRatio : 0.001 : 1 (1000/1 A)
  • 励磁特性 magnetizingCharacteristics : 前述のとおり
  • 二次巻線抵抗 抵抗分 secondaryWindingResistance : 5 Ω
  • 二次巻線抵抗 インダクタンス分 secondaryWindingInductance : 0.001 mH
  • リレー負担 relayBurden : 10 Ω

シミュレーション結果として,変流器の二次電流 (Secondary Current) およびリレー入力電流 (Relay Input Current) を示す。

遮断器投入直後は直流分重畳が大きく,CT が飽和している。

直流分が減衰するにつれ,飽和するタイミングが徐々に変化していく様子が確認できる。

図 CT 飽和現象のシミュレーション結果

図 CT 飽和現象のシミュレーション結果

4. まとめ

本記事では,変流器の飽和現象について,その発生メカニズム,励磁特性,および XTAP を用いたシミュレーション結果を示した。

CT 飽和は保護リレーの誤動作に直結する重要な現象であり,電気主任技術者や電験受験者にとって理解すべき基本事項である。

参考文献

  • 電気学会技術報告 第1475号「保護制御システムにおける計器用変成器の関連技術の現状とその動向」

更新履歴

  • 2026年6月13日 新規作成

 

*1:規定の条件のもとで,性能を保証できる一次電流および二次電流のこと。

*2:規定の条件のもとで,性能を保証できる巻線あたりの二次負担のことで,銘板に表示した値。

*3:定格二次負担(力率 0.8 遅れ電流)における過電流定数のことで,銘板に表示した値。

データセンターの電力需要と立地条件

第7次エネルギー基本計画における電力需要の見通しにおいて大きな課題と認識された,データセンターなどの DX (デジタルトランスフォーメーション)の進展に伴う電力需要の見通しについて説明する。

データセンターとは

データーセンター (DC : Data Center) とは,IT 機器(サーバ,ストレージ,ネットワーク機器など)を集中的に設置し,安定的に運用・管理するための専用施設である。

現代の情報通信インフラの中心的な存在で,クラウドサービス,業務システム,社会基盤などのデジタル化を支える重要な施設である。

大量のデータやアプリケーションを保管・処理するサーバ群の運用,ネットワークの中継や集約とともに,高度なセキュリティと可用性の確保が求められる。

さらに,近年急速に存在を高めている生成 AI は,膨大なデータ学習とリアルタイムの推論処理を必要とするため,従来のデータセンターよりも高性能な GPU を搭載し,高密度かつ高速な演算処理を備えた AI 専用データセンターの整備が進んでいる。

データセンターの電力需要

データセンターに用いられる最新型サーバの 1 台あたりの消費電力は性能向上とともに近年急速に増加している。

データセンターは,大規模化と電力高密度化が進み,1 棟あたりの電力需要の増加が続き,配電用変電所の容量 60 MVA(20 MVA × 3 バンク)に匹敵する。

表 データセンターの消費電力
年代 種類 消費電力 内訳
2000 年頃 インターネット DC 2 ~ 5 MW 2 kW/ラック × 1500 ラック
2010 年頃 キャンパス型 DC 10 ~ 15 MW 4 ~ 6 kW/ラック × 500 ラック × 複数棟
2020 年頃 Hyperscaler 仕様 DC 20 ~ 50 MW 7 ~ 9 kW/ラック × 4000 ラック
2025 年~ AI 仕様キャンパス型 DC 300 MW ~ 1 GW 20 ~ 70 kW/ラック × 1000 ラック × 複数棟

日本のデータセンターの立地条件

日本国内のデータセンターは,総務省・経済産業省の資料によると 2023 年度で 510 棟である。

また,日本データセンター協会が公開しているデータセンター一覧によると,東京・大阪の大都市部に集中していることがわかる。

データセンターが,東京・大阪の大都市部に集中する理由を以下に示す。

  1. 国内外の通信事業者が相互接続を行う大規模なインターネットエクスチェンジ (IX) の拠点が集積し,低遅延かつ大容量の通信環境がある。さらに,光ファイバー網や国際海底ケーブルの陸揚げ拠点にも近く,グローバルな接続性で優位性を持つ。
  2. データセンターの主な利用者である大企業,金融機関,官公庁などが東京・大阪に集中しており,特にリアルタイム性や可用性が重視される業務系システムにおいては,ユーザとデータセンター間の物理的距離が重要となる。
  3. 東京・大阪には大容量の電力供給インフラが整備されており,電力供給の信頼度が高い。また,堅牢な構造を備えた建物の物件が多く,選択肢が多い。
  4. 東京と大阪に分散して拠点を設け,いずれかの都市が被災しても,他方がバックアップセンターとして機能できる体制を構築し,BCP(事業継続計画)を強化する運用が一般的になっている。

第3 のデータセンター集積地 : 富山県南砺市

富山県南砺市は,受電電力 3.1 GW のデータセンターの集積地を立ち上げる計画を進めている(2025年12月19日,ロイター)。

民間開発業者である GigaStream 富山とともに計画を進めている。

生成 AI などの普及に伴い,データセンターの需要は急増しているが,国内のデータセンターは約 85 % が東京圏と大阪圏にあり,「第 3 のデータセンター集積地」の必要性が指摘されていた。

政府も地域分散がボトルネックを緩和するために重要だとしている。

南砺市は東京と大阪の双方から約 250 km の距離にあり,低リスク地域と見なされている。

気象庁によれば,富山県は大規模地震の少ない県の一つとされる。

データセンターの省エネ化

データセンターの 1 棟あたりの電力需要が増加しているが,この対策として,電力消費効率の改善の研究開発が進められている。

例として,NTT が研究開発を進めている IOWN (Innovative Optical and Wireless Network) では,光電融合デバイスの実現により消費電力を従来の 1/100 程度に低減する。

また,APN (All Photonics Network) により遅延時間を 1/125 に短縮するとともに,伝送容量を 125 倍に拡大する可能性がある。

これにより,大幅な省エネ化の実現とともに,従来の伝送遅延による立地制約(例えば都心から 35 km 圏内)を緩和することが可能となる。

IOWN

NTT が提唱する,次世代のコミュニケーション基盤構想である。

光技術を中心とした革新的な技術を活用し,これまでのインフラの限界を超え,あらゆる情報を基に個と全体との最適化を図り,多様性を受容できる豊かな社会を創造することを目的としている。

IOWN は,3 つの主要な技術要素から構成される。

  • オールフォトニクス・ネットワーク (APN : All Photonics Network)
  • デジタルツインコンピューティング (DTC)
  • コグニティブ・ファウンデーション (CF)

参考文献

  • 馬橋義美津・明道保衛・山田智之「ワット・ビット連携」,電気書院,2025年9月30日

更新履歴

  • 2026年3月21日 新規作成

第二種 電気主任技術者 二次試験「機械・制御」問4 : 平成25年度以降の出題テーマ一覧

第二種電気主任技術者 二次試験「機械・制御」の問4では、制御工学の基礎から応用まで幅広いテーマが出題されます。

特に、フィードバック制御、伝達関数、安定判別、状態方程式など、制御システムの理解を問う問題が中心です。

この記事では、平成25年以降の出題テーマを一覧化し、どの年度にどの制御テーマが出題されたかを体系的に整理しています。

令和7年度 フィードバック制御系の伝達関数,標準偏差など

令和7年度は,オーソドックスなフィードバック制御に関するテーマです。

伝達関数,定常偏差,インパルス応答,目標信号としてステップ信号を入力したときの制御量を回答します。

図 フィードバック制御系のブロック図(令和7年度)

図 フィードバック制御系のブロック図(令和7年度)

 

令和6年度 直列結合・並列結合された制御系

伝達関数を直列結合した制御系と並列結合した制御系がテーマです。

直列結合された伝達関数に単位ステップ信号を加えたときの出力量の定常値を求めます。

並列結合された制御系のインパルス信号や指数関数を加えたときの時間応答,周波数を十分に大きくしたときの位相を求めます。

令和5年度 ゲイン特性曲線からの伝達関数導出

ゲイン特性曲線から伝達関数を求めることがでーまです。

ゲイン特性曲線を分解して考えます。

令和4年度 積分器を含むフィードバック制御系

積分器を用いたフィードバック制御系の特性方程式を求め,安定とするための条件を求めます。

また,目標値から制御偏差までの伝達関数を求め,定常速度偏差を求めます。

令和3年度 フィードバック制御系の安定条件(ラウス・フルビッツ)

フィードバック制御系の開ループ伝達関数や閉ループ伝達関数を求めます。

図 フィードバック制御系(令和3年度)

図 フィードバック制御系(令和3年度)

閉ループ伝達関数においては,制御系を安定にする条件をラウス・フルビッツの安定判別法を適用して求めます。

令和2年度 直列補償器を用いたフィードバック制御系

直列補償器を用いたフィードバック制御系の定常速度偏差,減衰係数,固有角周波数を求める問題です。

令和元年度 閉ループ系の特性根

閉ループ系の特性根のうち二つをある値にするための係数を求めます。また,その係数を用いて,単インパルス応答を求めます。

平成30年度 2 自由制御系

2 自由制御系のゲイン特性,閉ループ伝達関数を求める問題です。

図 2 自由制御系(平成30年度)

図 2 自由制御系(平成30年度)

ゲイン特性の概形を答案用紙に印刷されている図に折れ線近似で図示します。

図 ゲイン特性(平成30年度)

図 ゲイン特性(平成30年度)

平成29年度 RLC 直列回路の電圧(2 次遅れ系)

RLC 直列回路に入力する電圧より,出力する電圧を求めます。その電圧関数は 2 次遅れ系となり,RLC それぞれのパラメータを指定したときの固有角周波数及び減衰定数を求めます。

平成28年度 状態方程式で記述される制御系

状態方程式で記述される制御系に関する問題です。

図 制御系(平成28年度)

図 制御系(平成28年度)

平成27年度 フィードバック制御系の制御定数調整

制御定数を調整することで,フィードバック制御系の目標値から制御量までの伝達関数を,望ましい動特性を実現する参照モデルの伝達関数に一致させることを考えます。

平成26年度 フィードバック制御系の定常偏差と制御量の最終値

フィードバック制御系の伝達関数を求め,ステップ信号やランプ信号を入力したときの定常偏差を求めます。

また,外乱としてステップ応答やランプ信号を印加したときの制御量の最終値を求めます。

平成25年度 制御系の安定限界

制御系が安定限界となるときのパラメータを求めます。また,ランプ状の目標値に対する定常偏差を求めます。

「機械・制御」過去問題一覧

第二種電気主任技術者 二次試験「機械・制御」過去問題の一覧を以下のページにまとめています。

masassiah.web.fc2.com

 

令和7年度 電験三種 下期試験がスタート|直前対策に役立つ過去問リンクまとめ

令和7年度(2026年度)第三種 電気主任技術者試験(電験三種)下期試験が始まりました。

  • CBT方式:2026年2月5日(木)〜 3月1日(日)
  • 筆記方式:2026年3月22日(日)

この記事では、直前対策として役立つ「電力科目の過去問題リンク」「年度別の解答・解説」「解答ログの動向」をまとめています。

令和7年度第三種電気主任技術者下期試験の結果

令和8年4月17日,電気技術者試験センターより「令和7年度第三種電気主任技術者下期試験の結果について」が発表された。

  • 受験者数 24,176 人(CBT 方式 9,516 人,筆記方式 14,660 人)
  • 受験率 70.7 %
  • 4 科目合格者 3,164  人
  • 合格率 13.1 %

筆記試験の合格基準は,100 点満点の理論科目 60 点以上,電力科目 60 点以上,機械科目 60 点以上,及び法規科目 60 点以上となった。

電力科目の過去問題一覧

第三種 電気主任技術者試験(一次試験)の電力科目に関する過去問題を年度別に整理しています。

電力科目の出題範囲は以下のとおりで、電験三種の中でも特に重要度の高い分野です。

  • 発電所および変電所の設計・運転
  • 送電線路・配電線路(屋内配線を含む)の設計・運用
  • 電気材料

体系的に学習したい方は、以下のまとめページから確認できます。

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年度別の過去問題(解答・解説)

令和元年度から令和7年度上期までの「電力科目」の解答・解説ページをまとめています。

掲載ページでは、CBT 方式さながらの形式で試験問題に取り組むことができます。

また、皆さまにご回答いただいたログデータは、解答・解説ページの改善に活用しております。

令和7年度 上期

水力発電所の理論水力,タービンの使用蒸気量などのテーマが出題されています。

令和7年度 上期 第3種 電力は 16,965 名が受験し,4,211 名の方が合格されています。受験者に対する合格者の割合(合格率)は,24.8 % です。

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令和6年度 下期

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令和6年度 上期

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令和5年度 下期

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令和5年度 上期

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令和4年度 下期

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令和4年度 上期

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令和3年度

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令和2年度

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令和元年度

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解答ログの動向

過去問題の解答・解説ページの閲覧ログを公開しています。試験直前になるほどアクセスが増え、受験者の学習状況がよく分かります。

日毎の解答ログ

試験が近づくにつれ,過去問題の解答と解説を開くログの数が増えています。

受験者が最後の追い込みに活用している様子がうかがえます。

data.masassiah.xyz

解答ログの多いページランキング

解答ログの多いページのランキングを調査します。

直近の過去問題の解答ログが多いようです。

data.masassiah.xyz

更新履歴

  • 2026年2月8日 新規作成
  • 2026年2月11日 自動生成アイキャッチを採用
  • 2026年2月25日 年度別の過去問題の紹介文を修正
  • 2026年4月18日 「試験の結果」を追加

目指せ!電気主任技術者~解説ノート~ の検索パフォーマンス 2025

本記事では,「目指せ!電気主任技術者~解説ノート~」における検索パフォーマンスの分析を行う。分析には Google Search Console より取得したデータを用いた。

1. 検索パフォーマンスの概要

2022 年以降の年間クリック数,表示回数,CTR の推移を示す。2024 年と比較すると,2025 年のクリック数は 21.4 % 増加し,表示回数は 51.0 % 増加した。一方で CTR は 7.11 % から 5.72 % へと低下した(△1.39 %)。

2025 年は生成 AI を活用し,記事の概要,検索エンジン向けタイトル,SNS 向けタイトルを追加したことが,表示回数増加の一因であると考えられる。

表 検索パフォーマンス
クリック数 表示回数 CTR
2022 54261 726391 7.47
2023 143135 2010859 7.12
2024 58729 825688 7.11
2025 71290 1247079 5.72

2. 時系列データの分析

2022年1月1日から2025年12月31日までのクリック数,表示回数,CTR,掲載順位の推移を示す。

Google Search Console より取得した日次のデータは青線,7 日間移動平均は赤線,28 日移動平均は緑線で示す。

2-1. クリック数の推移

2023 年 6 月 11 日のクリック数 755 をピークとして減少傾向にあったが,2025 年はやや持ち直している。

図 クリック数の推移

図 クリック数の推移

2-2. 表示回数の推移

2025 年の表示回数は前年と比較して改善傾向がみられる。

図 表示回数の推移

図 表示回数の推移

2-3. CTR の推移

2025年10月以降,CTR は低下傾向にある。

図 CTR の推移

図 CTR の推移

2-4. 掲載順位の推移

2025 年 10 月頃に掲載順位が大幅に改善し,5 位付近まで上昇した。これは生成 AI を用いて記事の概要やタイトルを改善した効果であると考えられる。

図 掲載順位の推移

図 掲載順位の推移

3. ページの分析

3-1. クリック数のパレート図

クリック数が多いページで,全体のクリック数の多くを占めている。

  • 年間クリック数 365 回以上(1 日 1 回以上)は 52 ページ
  • 上位 52 ページの合計クリック数は 48229 回(全クリック数の 67.1 %)

図 クリック数のパレート図

図 クリック数のパレート図

3-2. クリック数の多いページランキング

クリック数のトップ 15 ページは以下のとおり。上位 15 ページのクリック数の合計は 26794 回で,全クリック数 71906 回の 37.3 % を占めている。

3-3. 表示回数のパレート図

電力系統の中性点接地の目的と方式」の表示回数は 78082 回であり,2 番目に多い「電力系統の短絡容量」の 48982 回を大きく引き離している。

図 表示回数のパレート図

図 表示回数のパレート図

3-4. クリック数と表示回数との関係

クリック数と表示回数の線形単回帰分析を行い,回帰直線を合わせた散布図を示す。相関係数は 0.833 であり,両者には強い相関が認められる。

図 クリック数と表示回数との関係

図 クリック数と表示回数との関係

3-5. ページ毎のクリック数比較(2024 年と 2025 年)

2024 年のクリック数を横軸,2025 年のクリック数を縦軸にしたグラフを示す。赤色の破線で示すより上に点があればクリック数が増えている。グラフより,多くのページでクリック数が増えていることがわかる。

図 2024 年と 2025 年のクリック数比較

図 2024 年と 2025 年のクリック数比較

3-6. ページ毎の表示回数比較(2024 年と 2025 年)

2024 年の表示回数を横軸,2025 年の表示回数を縦軸にしたグラフを示す。赤色の破線で示すより上に点があればクリック数が増えている。

クリック数と同様,多くのページで表示回数が増えている。

図 2024 年と 2025 年の表示回数比較

図 2024 年と 2025 年の表示回数比較

3-7. 上位 10 ページのクリック数,表示回数の増減

2025 年のクリック数上位 10 ページについて,前年とのクリック数,表示回数の比較を行う。クリック数が減少しているのは 7 ページあるが,表示回数が増加しているのは 9 ページである。

上位 10 ページにおいては,前年よりも表示回数は増えたが,クリック数が減少という結果になった。

ページリンク 2024 年クリック数 2025 年クリック数 クリック数増減率 2024 年表示回数 2024 年表示回数 表示回数増減率
電力系統の短絡容量 5019 3977 79.2 34381 48982 142.5
電力系統の中性点接地の目的と方式 3945 3828 97.0 61702 78082 126.5
同期発電機のリアクタンス 2248 2089 92.9 11916 15197 127.5
同期発電機の特性曲線 2382 1952 81.9 30569 28361 92.8
変圧器の負荷時タップ切換装置 1552 1884 121.4 20035 26699 133.3
変電所や開閉所に設置される調相設備 2289 1836 80.2 27768 31471 113.3
変電所に設置する断路器及び接地開閉器 1435 1581 110.2 13261 21341 160.9
電力用コンデンサ 754 1437 190.6 14531 29932 206.0
反動水車の吸出し管 1452 1349 92.9 7011 8039 114.7
電力系統の中性点接地による異常電圧抑制 1296 1263 97.5 13436 18778 139.8

4. クエリの分析

横軸を CTR,縦軸を掲載順位として,クリック数,表示回数をバブルの大きさで表したバブルチャートを示す。

クリック数が上位 30 には,データラベルとしてクエリを付与する。

4-1. クリック数のバブルチャート

クリック数のバブルチャートを示す。

図 クリック数のバブルチャート

図 クリック数のバブルチャート

4-2. 表示回数のバブルチャート

表示回数のバブルチャートを示す。

図 表示回数のバブルチャート

図 表示回数のバブルチャート

5. デバイスの分析

クリック,表示それぞれに用いられたデバイスの内訳を示す。

5-1. クリックに用いられたデバイス

クリックに用いられたデバイスを示す。PC からのクリックが約 6 割を占めている。

図 クリックに用いられたデバイス

図 クリックに用いられたデバイス

5-2. 表示に用いられたデバイス

表示に用いられたデバイスの 53.7 % は PC であった。

図 表示に用いられたデバイス

図 表示に用いられたデバイス

6. まとめと今後の方針

2025 年の検索パフォーマンスは,クリック数が前年比 21.4 % 増加し,表示回数も 51.0 % 増加するなど,全体として改善傾向がみられた。一方で CTR は 5.72 % まで低下しており,検索結果には表示されているものの,クリックにつながっていないページが増えていることが明らかとなった。

時系列データの分析では,2025 年 10 月頃に掲載順位が大幅に改善しており,生成 AI を活用した記事概要やタイトルの改善が一定の効果をもたらしたと考えられる。また,ページ別の分析では,多くのページで表示回数が増加しているにもかかわらず,クリック数が減少しているページが目立ち,タイトル・導入文・内部リンク構造などの改善余地が示唆された。

クエリ分析では,CTR が低いクエリや,表示回数が多いにもかかわらずクリックされていないクエリが存在しており,これらの検索意図に沿ったコンテンツ改善が必要である。

バイス分析では,PC からのアクセスが依然として多いものの,モバイル比率も高く,今後はよりモバイルフレンドリーな構成が求められる。

以上の結果を踏まえ,今後は以下の方針で改善を進めたい。

  • CTR 改善のためのタイトル・導入文の最適化
    検索意図に合致したタイトル設計と,記事冒頭の要約強化を継続する。
  • 表示回数が多いページの優先的なリライト
    特に「電力系統の中性点接地の目的と方式」など,表示回数が突出しているページを重点的に改善する。
  • 内部リンク構造の再設計
    関連ページへの導線を強化し,回遊性を高めることでクリック数の底上げを図る。
  • モバイルユーザ向けの UI/UX 改善
    表示速度の改善,見出し構造の整理,図表のモバイル最適化を進める。
  • 生成 AI を活用した継続的な改善サイクルの構築
    タイトル案,概要文,SNS 向け文面などを定期的に更新し,検索結果での視認性を高める。

これらの施策を継続的に実施することで,「目指せ!電気主任技術者~解説ノート~」の検索パフォーマンスをさらに向上させ,学習者にとってより価値のあるサイトへと発展させていきたい。

7. 更新履歴

  • 2026年1月3日 新規作成
  • 2026年1月11日 見出しに番号を付与し,まとめと今後の方針を追加

令和7年度 電気主任技術者試験 直前1カ月の人気ページランキング

令和7年度電気主任技術者試験(一次試験8月31日、二次試験11月16日)の直前1か月における人気ページランキングを分析。

一次試験では基礎理論・系統工学系の記事が上位、二次試験では発電機・制御・安定度・保護系の記事が上位にシフト。

CTR 改善や内部リンク強化など、試験対策ブログとしての改善方向性を示します。

一次試験直前の人気ページランキング

2025年8月1日~8月31日までの人気ページランキング(クリック数 / 表示回数 (CTR))を示す。

特徴 1「上位は基礎理論・系統工学系」

「中性点接地」「短絡容量」「負荷時タップ切換」「同期発電機リアクタンス」など、一次試験で頻出の基礎理論・電力系統の理解に直結するテーマが上位となっている。

特徴 2「CTR が高い記事」

「常時監視をしない発電所・変電所」(18%)、「反動水車の吸出し管」(19%)、「水車発電所の調速機」(20%) など、ニッチだが試験直前に検索されやすいテーマは CTR が非常に高い。

改善余地

「中性点接地」「電力用コンデンサ」など表示回数は多いが CTR が低い(4〜5%)。→タイトル・ディスクリプション改善でクリック率を底上げ可能。

二次試験直前の人気ページランキング

2025年10月17日~11月16日までの人気ページランキング(クリック数 / 表示回数 (CTR))を示す。

特徴 1「一次試験と比較して「発電機・制御系」が上位にシフト」

「同期発電機の特性曲線」「励磁装置と制御方式」「リアクタンス」など、二次試験で問われる計算・論述テーマが上位に増加。

特徴 2「系統安定化・保護系のテーマが浮上」

「電力系統安定化装置(PSS)」「変電所母線の結線方式」など、二次試験特有の論述・設計系テーマがランクイン。

特徴 3「CTR が高い記事」

「リアクタンス」(14.5%)、「PSS」(12.9%)、「結線方式」(11.5%)、「反動水車」(14%)、「常時監視をしない発電所」(16%) → 二次試験直前は深掘り系記事の CTR が高い。

改善余地

「中性点接地」「コンデンサ」など一次試験と同様に表示回数は多いが CTR が低い。

評価 : 目標達成度

試験直前期に受験生が求めるテーマが的確に上位に来ていることから、ブログの構成は試験対策として機能している。

一次試験直前

基礎理論・系統工学系の記事が上位に来ており、一次試験対策としての目的は達成。

二次試験直前

発電機・制御・安定度・保護系など二次試験特有のテーマが上位にシフトしており、二次試験対策としての目的も達成。

改善の方向性

CTR 改善施策

「中性点接地」「電力用コンデンサ」など表示回数は多いがCTRが低い記事 → タイトル・メタディスクリプションを見直し、検索意図に直結する文言を追加。

例 : 「電力系統の中性点接地|異常電圧抑制と方式の違いを徹底解説」

二次試験向け強化

  • PSS」「結線方式」「励磁装置」など二次試験直前に伸びるテーマ → 図解や過去問リンクを追加して深掘り。
  • 論述対策用に「典型的な記述例」「過去問の模範解答」への内部リンクを設置。

内部リンク戦略

  • 一次試験記事から二次試験記事へ誘導(例:「短絡容量」→「安定度」「PSS」)。
  • 二次試験直前期にアクセスが集中する記事群を相互リンクで束ね、滞在時間を増加。

直前期特化ページの作成

「一次試験直前チェックリスト」「二次試験直前チェックリスト」などまとめ記事を作成し、人気記事へのハブとして機能させる。

更新履歴

  • 2025年12月14日 新規作成

低圧接触電線の施設

電気主任技術者やその志望者にとって、電気設備の技術基準は法令理解の要です。

この記事では、令和7年度 第二種電気主任技術者試験 一次試験 法規にも出題された「低圧接触電線の施設」に関する規定を整理します。

機械器具以外への低圧接触電線の施設条

低圧接触電線は,機械器具に施設する場合を除き,次によること。

  1. 展開した場所又は点検できる隠ぺい場所に施設すること。
  2. がいし引き工事,バスダクト工事又は絶縁トロリー工事により施設すること。
  3. 低圧接触電線を,ダクト又はピット等の内部に施設する場合は,当該低圧接触電線を施設する場所に水がたまらないようにすること。

がいし引き工事による施設時の追加条

低圧接触電線をがいし引き工事により展開した場所に施設する場合は,機械器具に施設する場合を除き,次によること。

  1. 電線の地表上又は床面上の高さは,3.5 m 以上とし,かつ,人が通る場所から手を伸ばしても触れることのない範囲に施設すること。ただし,電線の最大使用電圧が 60 V 以下であり,かつ,乾燥した場所に施設する場合であって,簡易接触防護措置を施す場合は,この限りでない。
  2. 電線は,使用電圧が 300 V を超える場合は,引張強さ 11.2 kN 以上のもの又は直径 6 mm 以上の硬銅線であって,断面積が 28 mm2 以上のものであること。

参考文献

更新履歴

  • 2025年11月2日 新規作成
  • 2025年11月4日 加除修正