地中送電
送電線路における故障点の位置標定は、地中線路と架空線路でその様相と対策が大きく異なる。地中送電線路では、故障の多くが永久地絡であり、保護リレーの動作状況や絶縁抵抗、導通状態などから事故種別を把握し、マーレーループ法、静電容量測定法、パルス…
電力系統は,構成要素である送電線・変電機器などの設備が有機的に関係し合い,システム全体として,最適な機能を発揮するように設計する必要がある。 このような電力系統と設備との協調(「システムコーディネーション」と呼ばれている)に関して,説明する…
「電気設備に関する技術基準を定める省令」及び「電気設備の技術基準の解釈」に基づき,絶縁性能を確認するために現場で行う試験について,低圧の電線路と高圧以上の電線路における試験方法の違いを説明する。 低圧の電線路の絶縁性能 低圧電線路の絶縁性能…
特別高圧(154 [kV] ~ 66 [kV])の地中ケーブルを用いて送電を行うときの設計上の留意点を充電電流,放熱及び地中ケーブルの絶縁の観点から,架空線で同様の送電を行うときと比較して説明する。 充電電流の観点 留意点 対策 放熱の観点 留意点 対策 地中ケ…
地中送電線路に使用される電力ケーブルの損失低減技術について、交流導体抵抗・誘電損失・シース損失の各観点から解説。導体の大サイズ化や分割圧縮導体、CV・OF・CVTケーブルの特徴と選定理由、クロスボンド接地などの対策を体系的に整理しています。電気主…
電力ケーブルの布設・施設について説明する。 電力ケーブルの布設 直接埋設式 管路式 暗きょ式 布設の採用 電力ケーブルの施設 シース接地 片端接地方式(一点接地方式) ソリッドボンド方式 クロスボンド接地方式 参考文献 更新履歴 電力ケーブルの布設 電…
ケーブルの許容電流は,絶縁体の性能を長期にわたり損なわない温度条件から定められ,例えば CV ケーブル(架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)の最高許容温度(連続使用時)は 90 °C 程度である。 ここにケーブルの温度は,ケーブルから発熱と周囲…
高圧地中配電系統には,配電用変圧器の引出口,過密都市部,電車線路や幹線道路横断箇所など架空電線路では設備が輻輳し,施設することが技術的に困難な箇所に施設するものや,都市機能,景観上の観点から施設するものなどがある。 その系統構成はケーブルの…
油浸絶縁ケーブルの絶縁低下は,主にシースの腐食・外傷などによる絶縁体の吸湿,浸水やケーブルの熱伸縮などによる空げきの発生,長年月の使用による絶縁体の変質などの単独あるいは組み合わせにより発生する。 また,架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケー…
送電線路で送電できる送電容量は様々な制約条件を考慮して定められる。それぞれの制約により,送電容量を増加させるための対策は異なる。