発電機の自動電圧調整装置は,界磁電流を制御して発電機端子電圧を調整するものである。
自動電圧調整装置は内部に保護機能を有しており,界磁電流が増加した場合,ある値を超えると強制的に引き下げ,さらに,所定の時間を経過しても界磁電流の増加傾向が抑制されないと,界磁電流の定電流制御に切り替える機能を有している。
この保護機能の動作設定値は,発電機界磁巻線の温度上昇限度により決定される。
一方,界磁電流が減少した場合,発電機電機子鉄心端部の温度上昇と安定度の限界により定められる範囲を逸脱しないよう抑制する機能がある。
この機能は主として夜間軽負荷時に行われる発電機の進相運転を制限するものである。
参考文献
- 平成11年度 第一種 電気主任技術者 一次試験 電力 問5「発電機電圧の制御と保護」
更新履歴
- 2022年6月25日 新規作成