電力用通信網では,従来の専用線通信網に加え,IP(Internet Protocol)によってデータの送受信を実現する IP ネットワークの導入が進んできている。
IP は,ネットワーク機器の IP アドレスを基にして,複数のネットワークをつなぎ,相互に通信可能にするプロトコルである。
また,IP が位置する階層の上位層であるトランスポート層で代表的なインターネット・プロトコル・スイートである TCP は,アプリケーション間の仮想的な通信路(コネクション)を確立し,送信側と受信側との確実なデータ通信を実現するプロトコルである。
その反面,ブロードキャストやマルチキャスト通信などには対応できない。
アプリケーション層のプロトコル
さらに,アプリケーション層において,インターネットや LAN などで使用される代表的なプロトコルとして,以下のようなものがある。
HTTP
Web サーバとブラウザ間で HTML などのコンテンツを受け渡すプロトコルである。
POP
メールサーバにアクセスし,電子メールを受信するプロトコルである。
SNMP
ネットワーク上で稼働する機器の稼働状態を監視し,制御するための情報の通信方法を定めるプロトコルで,管理する側のマネージャ及び管理される側のエージェントの二つによってフレームワークが構成される。
参考文献
更新履歴
- 2022年7月16日 新規作成