自動搬送ラインにおいて,搬送物の位置検出精度を一定に維持することは,品質管理上の重要な要素となっている。
その位置検出方法には,機械式や電気式など種々あるが,光学技術を応用したセンサの例として以下のものがある。
光電スイッチ
光電スイッチは投光器及び受光器をもち,搬送物を直接的に検出することができる。
光電スイッチには,搬送物が光を遮ることによって動作する透過式と,透過式よりも透明体の検出に有利な反射式とがある。
一般に透過式の方が,搬送物までの検出距離を大きくすることができる。
ロータリエンコーダ
ロータリエンコーダは,回転量を検出するセンサである。
コンベアなどの回転軸に設置し,その回転量から間接的に搬送物の位置を検出することができる。
光学式ロータリエンコーダでは,回転ディスク上に設けられたスリットを検出するデバイスとしてフォトインタラプタを適用したものがある。
また,ロータリエンコーダには機能面からインクリメンタル式とアブソリュート式とがある。
インクリメンタル式ロータリエンコーダ
インクリメンタル式は,出力パルスである A 相と B 相との位相が 90 ° ずれており,これを利用して回転方向も検出することができる。
アブソリュート式ロータリエンコーダ
アブソリュート式のものには,回転ディスク上のパターンをグレイ符号として,ビット遷移時の検出動作を安定化させたものがある。
高解像度カメラ
カメラによって搬送物を撮像し,画像処理で位置検出を行う方法も応用されている。
背景として,固体撮像デバイスの普及に伴い,小形,軽量かつ安価な高解像度カメラが利用可能となったことが挙げられる。
CCD(Charge-Coupled Divice,電荷結合素子)イメージセンサの場合は,撮像用照明の反射光などで,スミアを生じないように留意する必要がある。
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参考文献
更新履歴
- 2022年7月13日 新規作成
- 2022年7月14日 カメラの商品紹介を追加