沸騰水形軽水炉(BWR : Boiling Water Reactor)には,炉心から出てきた気水混合流を,タービンへ送る蒸気と再び炉心へ循環する水とに沸けるために,気水分離器と蒸気乾燥器が設けられている。
気水分離器はシュラウド・ヘッド上部にあり,そこへ炉心から入った蒸気は,入口ベーンを通過することにより回転運動が与えられ,チューブ内を渦巻きながら上向き移動していく間に,それに伴う遠心力効果によって水と蒸気とに分離される。
蒸気乾燥器に入った蒸気は,ステンレス鋼製の平行波形板を通る間に進行方向が何回も変わり,方向変換ごとに平行波形板の表面に当たって湿分が除かれた後,主蒸気ノズルからタービンへ導かれる。
参考文献
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更新履歴
- 2022年6月15日 新規作成
- 2023年10月21日 参考文献に「知っておきたい原子力発電」を追加