現在広く使用されているターボ形ポンプは,液体にエネルギーを与える方法により,遠心ポンプ,斜流ポンプ及び軸流ポンプに分類される。
一定回転速度においては,いずれのポンプも揚程が規定点より高くなると水量が減じ,低くなると水量が増加する特性を有している。
しかし,所要軸動力は,遠心ポンプでは,水量の減少に伴って減少するが,軸流ポンプでは水量の減少に伴って増加する。
このため,通常,遠心ポンプでは吐出弁を全閉して始動し,軸流ポンプでは全開にして始動する。
回転速度を変化させた場合には,相似則の成り立つ範囲において,水量は回転速度に比例し,揚程は回転速度の 2 乗に比例するので,速度制御を行うことによって効率的な水量調節を行うことができる。
ポンプ用電動機としては,主に三相誘導電動機が使用される。
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遠心ポンプ用は始動トルクが小さくてよいので,かご形誘導電動機が広く使用されている。
この電動機は一般に始動電流が大きいため,ポンプ設備の規模や電源容量によっては巻線形誘導電動機が用いられることもある。
参考文献
- 平成13年度 第一種 電気主任技術者 一次試験 機械 問3
更新履歴
- 2022年3月13日 新規作成