目指せ!電気主任技術者~解説ノート~

第一種電気主任技術者の免状保有者がまとめた電気主任技術者試験の解説ノートです。

同期機の損失測定法

同期機の損失測定法には,同期機に結合した駆動電動機を用いて定格回転速度で運転し,駆動電動機の電圧,電流及び入力を測定し,駆動電動機の損失を差し引いた出力によって求める方法がある。

ただし,ここでは同期機の励磁装置は,同期機の回転子軸によって駆動されない方式のものとする。

機械損の測定

同期機を無励磁で定格回転速度で運転する。

駆動電動機の入力が一定となった後,駆動電動機の電圧,電流及び入力を測定する。

これから駆動電動機の損失を差し引いて,駆動電動機の出力を算出する。

その出力が同期機の機械損(mechanical loss)である。

固定損の測定

同期機の電機子全端子を開放した状態で,定格電圧になるように励磁して運転する。

機械損の測定と同様に駆動電動機の出力を算出する。

その出力が同期機の固定損である。

これから機械損を差し引くと鉄損が得られる。

同期機の損失

同期機の電機子全端子を短絡した状態で定格電流になるように励磁して運転する。

機械損の測定と同様に駆動電動機の出力を算出して同期機の損失を求める。

これから機械損を差し引くと,電機子抵抗損である直接負荷損と,漂遊負荷損との和が得られる。

参考文献

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