蒸気タービンを起動する前に,循環水(冷却水)ポンプを起動して復水器に冷却水を通水するとともに,タービンの軸封部を蒸気にてシールし,空気抽出器によって復水器の真空上昇を行う。
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ボイラの蒸気条件及び復水器の真空度が規定値に達したら,タービン起動装置によってタービンに蒸気を送り起動する。
運転に際して留意する事項は次のとおりである。
- タービンに送気する主蒸気の温度及びその変化率は,ケーシングやローターなど厚肉材料に過大な熱応力を与えないよう制限値以内で運転することが重要である。
- タービン回転上昇中はタービンの伸び差や振動,軸受油温,油量などについて注意し,制限値を超えないようにする。特に,振動については危険速度を速やかに通過するよう操作するとともに,監視を十分に行い異常な振動に注意する。
参考文献
- 平成25年度 第二種 電気主任技術者 一次試験 電力 問1
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更新履歴
- 2021年12月6日 新規作成
- 2021年12月11日 「蒸気タービン・サイクルの復水器」へのリンクを追加
- 2022年3月20日 参考文献に「タービン発電機」を追加