目指せ!電気主任技術者~解説ノート~

第一種電気主任技術者の免状保有者がまとめた電気主任技術者試験の解説ノートです。

クロスコンパウンド形タービン・発電機

大容量火力発電所に採用されるクロスコンパウンド形タービン・発電機に関して,説明する。

タービン及び発電機の軸構成の概要

並列形タービンともいわれ,車室を並列に二つの直線上に配列したものである。

他の方式と比較しての特徴

同じ程度のタービン,発電機の製作技術で,くし形の 2 倍の出力のユニットを製作できる。

一方で,発電機,励磁機が 2 台必要で付属機器が増加する。

また,建物の幅が広くなり,クレーンもスパンの大きいものが必要となる。

タービン・発電機の始動方法

タービンを起動する前に,循環水ポンプを起動して復水器に冷却水を通水するとともに,タービングランド部を蒸気にしてシールし,空気抽出器によって復水器の真空上昇を行う。

ボイラの蒸気条件および復水器の真空度が規定値に達したら,タービンの機動装置によってタービンに蒸気を送り起動する。

タービンが規定の回転数になった後,励磁機によって発電機に励磁をかけ,系統に同期させて並列する。

参考文献

更新履歴

  • 2022年11月1日 新規作成