柱上開閉器は,主に配電線路の作業時の区分用又は故障時の切り離し用として使用される。柱上開閉器は操作ひもにより開閉操作する手動式と,制御装置を組み合わせた自動式に区分される。
以前は油入形が主流だったが,昭和 51 年(1976 年)に「電気設備に関する技術基準を定める省令」において柱上開閉器への絶縁油の使用が禁止されたことから,現在は主に気中形と真空形の柱上開閉器(気中開閉器や真空開閉器)が使用されるようになった。
電気設備に関する技術基準を定める省令 第36条 油入開閉器等の施設制限
絶縁油を使用する開閉器,断路器及び遮断器は,架空電線路の支持物に施設してはならない。
最近では,コンパクト化と高絶縁化を図るため SF6 ガスを使用したガス開閉器も使用されている。
柱上気中開閉器の消弧は,可動電極の移動によってアークを固定電極から細げき消弧室に引き込み冷却したり,消弧ガスの吹き付け効果により消弧する自力細げき消弧方式が主流である。
近年は,時限機構や遠方制御機構などを備えた自動開閉器を設置することが多くなっている。
参考文献
更新履歴
- 2021年12月5日 新規作成