需要設備に設置されているディーゼル式の非常用予備発電装置について,受電電源が停止した場合,当該予備発電装置を正常に始動させるために行う保守点検のチェック項目及び試験項目を,通常点検(おおむね毎月 1 回の点検)と特別点検(おおむね毎年 1 回)とに分けて説明する。
通常点検
通常点検のチェック項目
- 水漏れの有無
- 油漏れの有無
- 燃料の確認(必要に応じて補給)
- 潤滑油の確認(必要に応じて補給)
- 冷却水タンクの水量の確認(必要に応じて補給)
- 始動用空気タンクの圧力確認およびドレン抜き
- 始動用蓄電池の液面,電圧,比重の確認
- 軸受の潤滑油油量確認(必要に応じて補給)
- 弁類の開閉状態の確認
通常点検の試験項目
非常用発電機を無負荷の状態で試運転して,運転状態を確認する。
特別点検
特別点検のチェック項目
- じんあいや異物の除去,清掃
- 締め付け部,可動部のゆるみや損傷の点検
- 経年劣化する部品や汚損損傷するものの取替
特別点検の試験項目
実負荷で運転したときの電圧・電流等の測定試験,シーケンス試験,保護継電器の動作試験が挙げられる。
参考文献
更新履歴
- 2022年11月4日 新規作成