目指せ!電気主任技術者~解説ノート~

第一種電気主任技術者の免状保有者がまとめた電気主任技術者試験の解説ノートです。

バイオマス発電

バイオマス発電は,植物や動物が生成する有機物から得られる燃料を利用する発電方式である。

バイオマス発電の代表的な燃料

バイオマスは,様々な形態があるが,有機分は固体燃料,気体燃料又は液体燃料に変えることができる。

このうち固体燃料として,林地残材などの木質燃料があり,直接燃焼させる発電方式として汽力発電が採られている。

また,気体燃料として,固体燃料を熱分解したガスや家畜糞尿を発酵させたメタンガスなどが,液体燃料として,穀物を発酵させたエタノールなどがある。

カーボンニュートラルなバイオマス発電

バイオマスは,再生可能な,生物由来の有機性資源(化石資源を除く。)であるから,燃焼時は二酸化炭素を発生する。

その排出量は,植物起源のバイオマスの場合,植物が成長過程で大気中から吸収した二酸化炭素の量に等しい。

このため,植物起源のバイオマスを利用した発電では,環境中の炭素循環からみれば,二酸化炭素の量は増加しないカーボンニュートラルという特性をもっている。

バイオマス発電の特徴

バイオマス発電は,太陽光発電や風力発電と違い,気象などの自然状況に左右されることが少ない。

また,ガスホルダーを有しているバイオマス発電所では出力調整が容易である。

バイオマス発電では誘導発電機が採用されている場合がある。「電力品質確保に係る系統連系技術要件ガイドライン」では,誘導発電機の並列時の瞬時電圧低下により系統の電圧が一定の限度を超えて逸脱するおそれのあるときは,誘導発電機に限流リアクトルを設置するなどの必要な対策を行うこととされている。

参考文献

  • 令和7年度 上期 第三種 電気主任技術者試験 電力 問5「バイオマス発電」
  • 令和6年度 下期 第三種 電気主任技術者 電力 問5「地熱発電及びバイオマス発電」
  • 平成28年度 第一種 電気主任技術者 一次試験 法規 問4「再生可能エネルギーのうちバイオマス発電」

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更新履歴

  • 2022年8月19日 新規作成
  • 2025年7月26日 参考文献に令和6年度 下期 第三種 電気主任技術者 電力 問5「地熱発電及びバイオマス発電」を追加
  • 2026年3月27日 参考文献に「令和7年度 上期 第三種 電気主任技術者試験 電力 問5」を追加,SEO・SNS 向け対策を追加