次の文章は,電気設備技術基準の解釈【特別高圧架空電線路の架空ケーブルによる施設】である。
特別高圧架空電線にケーブルを使用する場合は次の各号によること。
第一号
次のいずれかの方法により施設すること。
- ケーブルをハンガーより 50 cm 以下の間隔でちょう架用線に支持する方法
- ケーブルをちょう架用線に接触させ,その上に容易に腐食し難い金属テープ等を 20 cm 以下の間隔を保ってらせん状に巻き付ける方法
- ちょう架用線をケーブルの外装に堅ろうに取り付けて施設する方法
第二号
ちょう架用線は,引張強さ 13.93 kN 以上のより線又は断面積 22 mm2 以上の亜鉛めっきより線であること。
第三号
ちょう架用線及びケーブルの被覆に使用する金属体には,D 種接地工事を施すこと。
第四号
ちょう架用線は,第 67 条【低高圧架空電線路の架空ケーブルによる施設】第五号の規定に準じて施設すること。
高圧架空電線のちょう架用線は,次に規定する荷重が加わる場合における引張強さに対する安全率が,表に規定する値以上となるような弛度により施設すること。
- 荷重は,電線を施設する地方の平均温度及び最低温度において計算すること。
- 荷重は,次に掲げるものの合成荷重であること。
- ちょう架用線及びケーブルの重量
- 次により計算した風圧荷重
- ちょう架用線及びケーブルには,電線路に直角な方向に風圧が加わるものとすること。
- 平均温度において計算する場合は高温季の風圧荷重とし,最低温度において計算する場合は低温季の風圧荷重とすること。
- 乙種風圧荷重を適用する場合にあっては,被氷荷重
表 ちょう架用線の種類 安全率 硬銅線又は耐熱銅合金線 2.2 その他 2.5
参考文献
- 平成29年度 第一種 電気主任技術者 一次試験 法規 問3
更新履歴
- 2022年8月15日 新規作成