次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」に基づく,特別高圧架空電線路を支持するがいし装置等に関する記述である。
a) 特別高圧架空電線を支持するがいし装置は,次の荷重が電線の取り付け点に加わるものとして計算した場合に,安全率が 2.5 以上となる強度を有するように施設すること。
① 電線を引き留める場合は,電線の想定最大張力による荷重
② 電線をつり下げる場合は,次に掲げるものの合成荷重
- 電線及びがいし装置に,電線路に直角の方向に加わる風圧荷重
- 電線及びがいし装置の重量並びに乙種風圧荷重を適用する場合においては,被氷荷重
- 電線路に水平角度がある場合は,水平角度荷重
- 電線路に著しい垂直角度がある場合は,垂直角度荷重
③ 電線を引き留める場合及び電線をつり下げる場合以外の場合は,次に掲げるものの合成荷重
- 電線及びがいし装置に,電線路に直角の方向に加わる風圧荷重
- 電線路に水平角度がある場合は,水平角度荷重
b) 次に掲げるものには,D 種接地工事を施すこと。
① 特別高圧架空電線を支持するがいし装置を取り付ける腕金類
② 特別高圧架空電線路の支持物として使用する木柱にラインポストがいしを直接取り付ける場合は,その取付け金具
参考文献
- 令和3年度 第一種 電気主任技術者 一次試験 法規 問5「特別高圧架空電線路を支持するがいし装置等」
更新履歴
- 2022年8月6日 新規作成