10 MV・A を超える大形の水車発電機(揚水発電機を除く)には,一般的に突極形同期発電機が用いられる。
回転子軸の方向による分類
水車発電機は,その回転子軸の方向により立軸機と横軸機に分類される。
立軸機は,同容量で比べた場合,床面積が少なくて済み,かつ,落差をより有効に利用できる。また,構造上,大形機に適している。
発電機は,固定子と回転子からなり,回転子にはスパイダ,リムを介して磁極が取り付けられ,磁極から出る磁束が固定子の電機子巻線を横切ることによって電圧が誘起される。
また,N 極と S 極を一対とした極対数により,水車発電機の同期速度が定まる。
冷却方式
一般的に発電機の冷却は空気により行う。
冷却方式の一つである閉鎖風洞方式は,発電機を水冷された空気により冷却し,これを循環させるものである。
空気の循環の方法としては,回転子に取り付けられた冷却用通風翼及び回転子の通風効果による自己通風方式が一般的であるが,揚水発電機など大容量のものについては,鉄心長が長くなるので,中心部まで均等な通風冷却を行うために,別置の電動ファンによる強制通風方式やリムダクトによる自然通風方式が用いられる。
参考文献
- 令和元年度 第一種 電気主任技術者 一次試験 電力 問1
更新履歴
- 2022年5月26日 新規作成